カミレンジャー THE・LONGSTORY

「敵がいるならしかない・・・ワイルダー悪いが・・・。」


 レッドが、ワイルダーに顔を向ける。


「はい、住民の避難は任せてください。カミレンジャーの皆さんは・・・」


 分かってるよ・・・。


 今まで、オチャラケた敵としか戦ったことがなかったけど、これでも一応、税金を湯水のように使った、超強力な武器がある。


 武器があるってことは、戦えってことだ。


 敵が目の前にいるなら・・・。


 この地が、悪の炎に染まるというのなら・・・。


「はぁ・・・。」


「怖いなら、逃げてもいいわよ。」


 自分の気持ちを汲み取ったのか、恵が隣でぼそりとつぶやく。


 逃げる?誰が?


「まさか?・・・ブルーがいなくちゃ、戦隊ヒーローは締まらないだろう?」


 覚悟を決めろ。


 実くんや、恵だって覚悟をしているんだ。


 ここで、逃げたら男が廃る。


「はぁ~・・・変身!!カミレ・・・」


 半ば狂乱に叫び、再度変身しようとした瞬間だった。

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