カミレンジャー THE・LONGSTORY

「ふぅ・・・懐かしいですね。」


 シーソーも同じことを思ったらしい。


「前は良かったな・・・お前たちと戦って、バカやって、ボケてつっこんで・・・。」


 ブランコの言葉。


「・・・・・・そうだな。お前たちは、動けないんだっけ?」


 甲斐が隊長になってから、旧ワイルダー・・・別名『公園の遊具たち』は、活動を禁止された。


 同じ、ワイルダーという名前で紛らわしいというコトもさることながら・・・


『公園の遊具が、動いてしゃべって・・・おかしいだろう!・・・もし、次に少しでも動いてみろ。お前たちを全員廃棄処分にする!』


 ・・・・・・・・との事だった。


 常識で考えればそうだろう。


 甲斐の判断は正しい。


 むしろ、いきなり廃棄処分にしなかっただけ、まだ良心的な配慮といえる。


 だけど・・・・・・なんだか、釈然としない。


 言っていることは、正しいはずなのに・・・間違った判断をしているわけではないはずなのに・・・


 あの、甲斐という男のやることには、今ひとつ釈然としない・・・。


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