カミレンジャー THE・LONGSTORY

「・・・・・・・・・だったら、俺たちの後ろにいる三人組は?」


 そう、青山と恵の後ろには、あまりにも露骨過ぎる黒スーツにサングラスをつけた三人組が座っていたのだ・・・。


 っていうか・・・まぁ、誰がなにを言わなくても分かるけど・・・。


「お客さんじゃないの?」


 ・・・・・・だったら、今の日本が危ない・・・。


「あの・・・。」


 念のため、後ろに顔を向けて声をかける。


「な・・・なんでしょう?」


 三人組の真ん中に座っている、男か女か分からない、中学生・・・・っていうか、ぶっちゃけイエローが、返事をする。


「実くんでしょ?」


 とりあえず、単刀直入な質問。


「な・・・なにを、言うのですか?わ・・・私はどこにでもいるイエローモンキーですよ!」


 ・・・・・・・・・・お前は、いつからそんなメジャーミュージシャンになった?


「だったら、そっちは?」


 続いて、右側にいる筋骨隆々のお兄さん・・・っていうか、ぶっちゃけレッドに声をかける。


「な・・・なんだ?お・・・俺はどこにでもいるレッドスネイクさ!」


 ・・・・・・・なんだろう?見た目からか、その名前に物凄い違和感を感じないのだが・・・。


「だったら、そっちは?」


 わかっているのだが、一応一番左にいる化粧の濃い・・・オバ・・・いや、お姉さんに声をかける。


「もちろん、どこにでもいるピンクパンサーよ!」


 人間じゃねぇ!!


 ・・・っていうか、そんな世界的なアイドルが、どこにでもいてたまるか!!


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