カミレンジャー THE・LONGSTORY

「押し戻すよ!」


「はい!」 


 カミレンロボと、カミレディロボの二体の力によって、押し戻される、廃ビル。


 ブラックは、その間に、避難誘導を始める。


「遅くなりました!私たちも加勢します!」


 そこに遅れて現れるのは、ジャングルジムと、滑り台。


「助かった・・・だったら、お願いね。」


 避難誘導をワイルダーたちに任せ、ブラックはそれだけ口にすると、レッドたち同様、下から銃を鎧甲冑に向ける。


 ・・・・・・・・股間を狙いますか?恵さんは・・・・?


「遅いぞ、ブラック、ピンク。」


 レッドの言葉。


「だったら、携帯に連絡ぐらい入れなさいよ!」


 ピンクがそれに反論する。


 もうビルは大丈夫だ。


 俺たちも、レッドたちに加勢しなければ・・・。


 向きを変え、ロボットを鎧甲冑に向ける。


 だが、それだけだ。


 ここでは、攻撃しない。


 ここでは一切手は出さない。


 レッドも、ブラックも、イエローも、カミレディロボに乗ったピンクも、一切動こうとはしない。


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