カミレンジャー THE・LONGSTORY

「一体、君は何を悟ったのかな?」


 甲斐の質問。


「舞華さんだっけ?あまり言い噂聞かない政治家の秘書よね~・・・裏とも色々つながっているとか・・・。あ、そんな話より、あの鎧甲冑ワイルダーが、実は宇宙からの侵略者じゃなくて、カミレンロボをデータベースに作られた紛い物って言ったほうが、ダメージは大きかったかしら?」


 所詮は、自作自演。


 悪の組織も正義の味方も出来レース。


 だから、私たちの名前を利用した。


 だから、彼らの名前を利用した。


 私たちが、表に出せないように活躍できないように・・・。


 それで、被害が出た。けが人が出た。


 建物が壊れ、町が壊れ、多くの人が泣いた。


 ・・・・・・・・・お前に『正義の味方』を名乗る資格はない。


「どこから、その情報を?」


 あ~あ・・・所詮は小物か。


「やっぱり。少しはとぼけるぐらいの演技は見せると思ったけど・・・まぁ、とぼけても証拠はいくらでもあるのだけどね。」


 言うと、色彩隊長は甲斐に向けて一枚の紙とCDフロッピーを見せ付ける。


 決定的な証拠。


 これがある限り、お前には逃げ場はないぞ。


 さぁ、どう出る?悪の根源甲斐さん?


「くっ!・・・こうなったら、仕方ない。カミレンジャー隊長として命じる。あの作戦参謀を捕らえろ!」


 甲斐の声がこだまする。


 ・・・って所詮はそうなるのか?


「「「「「了解!」」」」」


 それに答えるかのように前に出る、新カミレンジャーの五人。


 突然の出来事なのに、驚いた様子は見せない。


 ってことは・・・。


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