カミレンジャー THE・LONGSTORY

「たった、15体しか、出せないなんて・・・私たちも舐められたものね。」


 ハニーの声が響く。


「まぁ、向こうも『予算』ってモノがあるでしょうからね。」


 実くんが、それに続く。


「まぁ、ココからは歩いていけるし・・・でも、こんな奴らに時間かけるのも、持ったいないわね。」


 恵の声。


 確かに、こいつらの役割はただの時間稼ぎだろう。


 こいつらと戦っている間に舞華さんが、逃げる・・・なんて魂胆は、考えなくても出てくる。


「ここは、私たちにお任せを。」


 さて、どうしようか・・・と考えていると、シーソが提案してきた。


「こいつらには、恨みがあるからな・・・。」


 滑り台がソレに続く。


「同じ、ワイルダーとして、彼らの存在を許すわけには行かないです。」


 ジャングルジムがそういい。


「本物の、悪の組織と言うものが、どういうものか・・・こいつらにトコトン叩きこんでやる。」


 ブランコがそうまとめた。


 彼らの提案に否定するつもりはない。


 むしろありがたい提案だ。


「そうか・・・ワイルダー・・・。では、ここはオマエたちに託すぞ。」


 レッドが彼らに頼む。


 信用できる悪の組織・・・それが、ワイルダーだ。


 彼らがいれば安心できる。


 彼らがいるからこそ、俺たちは『正義の味方』でいられる。


 俺は・・・本当に素晴らしい『敵』にめぐり合えた。


 ありがとう・・・ワイルダー。


「そうと決まれば、話は早い。」


 行くぞ!!!

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