君のハートにラブズッキュン!





ジーっと津田くんを見つめる。

そりゃもちろんムスッとした顔で。


冷たい冷たい冷たい!

付き合って冷たくなるんだったら、付き合う前の方がいい!



暫く何も言わず見続けていると、津田くんは予想通りに"はあ"と小さくため息を尽きながら嫌な顔をした。



……やっぱり。


あたしは津田くんから目を逸らすと、ラブラブな雛と孝太くんを見た。



なんで?

そんなあたしめんどくさい?

なんでいつも嫌な顔すんの?




「ごめん」




ふと頭に乗ってきた何か。

それがあたしの頭を2回優しく撫でたかと思うと、すぐに離れていった。


津田くんの発言で、その何かが津田くんの手なんだって気付く。



今津田くんが頭撫でてくれた!




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