君のハートにラブズッキュン!
 




「俺オムライス」

「あたし焼きそば」

「俺日変わり定食で」




食堂へ着いてさあゆっくり昼食を選びましょう!なんて思いは、3人の食べ物への意思に吹っ飛ばされてしまった。

"なるはどうする?"なんて可愛らしく首を傾げたのかなんなのか、その様な動きをした雛が視界の隅っこに映る。


今あたしの視界にドンと見えているのは券売機の前にあるメニューだけ。




「売り切れちゃうから先に買ってきていい?」

「あー、んーおっけー」




あたしの返事を聞いて雛達は券売機へと並んでしまった。


お弁当の日はいいんだけどさ。

今日はお弁当じゃなくて買わなきゃいけない日だからさ。



こないだはうどん買わなくて失敗したしょー、けどもううどんは食べちゃったから。

次はたこ焼きも食べてみたいし、でもお好み焼きの方がいいかな、いやそれともあえてのそばいっちゃう?


あああ選べない!




 
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