君のハートにラブズッキュン!
 




「どーれーにーしーよーうーかーな……」




決まらない時はお決まり!のあの唄で決めちゃえ!


リズムに合わせながら看板に描かれているメニューからたこ焼きとお好み焼きとそばを順々に指差していく。


ん、けどまてよ。

たこ焼きとお好み焼きだったらたこ焼きの方がここの学校では美味しいらしいし。

ええい!

たこ焼きとそばでもう一度!




「どーれーに……」

「早く決めろよ」

「あ」




れ?


なんか冷たい声が聞こえてきたと思ったら、隣には津田くん。

何も持たず腕を組み、片足に重心を乗せながらあたしを呆れた顔で見ていた。


何でここにいるんだろうと思いながら券売機に並んでいる雛と孝太くんを探す。




「2人ならもう買い終わって席に座ってるよ」

「津田くんオムライスは?」

「まだ買ってない」




え、なんで!

津田くんも一緒にあの2人と食券買いに行ったんじゃないの!?




 
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