君のハートにラブズッキュン!



「オムライス、誰かから譲ってもらいに行くね!」




一刻も早く津田くんのオムライスを……


そう思ってオムライスを食べようとしている人を探しに行こうとした時、腕を引かれた。




「いや、お願いやめて。別に特別食べたいわけじゃないから!」




"本当にやめて"なんて津田くんが眉間にシワを寄せる。


そっかあ。別にそこまで食べたいわけじゃないのかあ。

ならいっか!!!




「津田くん!あたしたこ焼き食べるから、津田くんそば食べて!」




こうすればたこ焼きもそばも、迷わずに食べられる!

一石二鳥じゃん!


"はいはい"と素っ気ない返事を返しながら、財布からお金を出して食券を買う津田くん。

それに続いてあたしも食券を買う。


どっちも食べられるなんて、あたし今日はラッキーだ!




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