君のハートにラブズッキュン！

「あんた達遅かったね！もう食べ終わるよ〜」



あたし達が御盆を持って行くと、雛達はもう食べ終える手前で。

あたしが雛の隣に座ると、孝太くんがあたしのたこ焼きを見つめた。




「あ、なるちゃん結局たこ焼きにしたんだ」

「違うよそばも！」



あたしがそう言って津田くんの持っているそばを指差す。

"お、一緒に食べるんだね"そう言って孝太くんがニコっとして津田くんを見れば、"うるせーなんだよ"と冷たい津田くん。




「っふー。食べ終わった！」




"お腹いっぱい！"と満足そうな雛。




「じゃああたし達先に教室戻ってるわ」

「え、すぐ食べるから待ってろよ」

「えーやだ。津田は早く食べられるかもしれないけど、なるだってゆっくり食べたいじゃん」




席から立った雛は"あとでね"とあたしににこり。

"ばいばーい"と手を振るあたしの横では、必死に雛と孝太くんを止める津田くん。

そんな津田くんを無視して2人は教室へ戻ってしまった。


津田くん、そんな孝太くんと食べたかったかな？

あたしが選ぶの遅かったから……。