逢いたい               ~君ト私ノ切ナイ遠距離恋愛~

弱い私は結局先輩の顔を見れないまま、その場を去ってしまった




先輩に会ったのは入学してすぐ

ドイツ人のママと日本人のパパの間に生まれた、いわゆるハーフの私

金にちかい茶髪に瞳の色はグレー

そんな私は周りから冷やかされ、女の先輩からは冷たい目で見られた


この日も、女の先輩に呼び出されていた

その先輩はギャルで有名なめぐみ先輩だった。

「アンタ、その髪色どうにかしたら?」

化粧の濃いめぐみ先輩の顔が近付くだけで吐きそうだ。。

「・・・地毛なんで」

顔を軽くそむけ、小さな抵抗

どうやら、それがカンに障ったようだ


「はあ!?アンタ1年のくせに生意気!!」


顔を真っ赤にしためぐみ先輩の手が挙がる

・・・・・またか

諦めたように私は目を閉じる



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