逢いたい               ~君ト私ノ切ナイ遠距離恋愛~

寂しい



        **


「あのときはホンット、ウザかったぁ!」

思わず大きな声を出して、我にかえる私

「ははは、相変わらずだね~。蓮は」


平日の午前中、私と菜月はファミレスで話し込んでいた

学校へ行こうと思い、重い腰をあげようとしたときに丁度菜月からの「サボろう」のメール

学生だってバレないように私服に着替えかれこれ1時間私は蓮のことを菜月に愚痴っていた


「でもおもしろいよねぇ~」


ん?

私が愚痴ったりすると、ちょっぴりテンションの下がる菜月

今日はやけにニコニコしているし、

菜月からサボリのお誘いなんて珍しい


さては・・・・

「菜月ぃ~。なんかいいことあった?」


やっぱり、菜月の顔が真赤に染まっていく

< 36 / 42 >

この作品をシェア

pagetop