逢いたい ~君ト私ノ切ナイ遠距離恋愛~
「・・・・あのね」
サバサバした菜月にはめずらしく、指先をもじもじ弄ってる
「うんうん♪」
「・・・・・付き合うことになった、啓太先輩と」
「うっ…うそぉ!やったじゃん、菜月ぃぃ」
思わず立ち上がり、叫んでしまう
親友の恋が実るって、まるで自分のことのように嬉しい
「ありがとお、にぃなぁ~」
涙を滲ませ、鼻をすする菜月に噴き出してしまう
「あははっ、詳しく聞かせてっ」
座りなおし、私は菜月の手を取る