逢いたい               ~君ト私ノ切ナイ遠距離恋愛~

「・・・・あのね」

サバサバした菜月にはめずらしく、指先をもじもじ弄ってる

「うんうん♪」



「・・・・・付き合うことになった、啓太先輩と」



「うっ…うそぉ!やったじゃん、菜月ぃぃ」

思わず立ち上がり、叫んでしまう

親友の恋が実るって、まるで自分のことのように嬉しい


「ありがとお、にぃなぁ~」

涙を滲ませ、鼻をすする菜月に噴き出してしまう


「あははっ、詳しく聞かせてっ」

座りなおし、私は菜月の手を取る


< 37 / 42 >

この作品をシェア

pagetop