好きだから…
きもち
いつからだろう…。
気が付くと彼の姿を目で追っている自分がいた。
一年半前はその姿しか知らなかった彼。
名前も、どんな声なのかさえ知らなかった彼。
私は自分に問いかけた。
『憧れだよね?』
優しいその瞳と人当たり良く発せられるその言葉。
私が初めて見たあの日に感じた通り、彼は周りから慕われる存在だった。
まだ言葉を交した事もない。
ただ、話してみたい。
そんな気持ちが大きくなっていた。
『話題も無いし…。』
私は、なかなか話せるチャンスを掴めずにいた。
週に何度も顔を合わせる事があっても、話しかける言葉が見つからない。
「おはようございます。」
「おつかれさまです。」
こんな決まった言葉を繰り返す日々が続いた。
彼を見掛ければその日は一日中幸せな気分だった。
見掛けない日は、彼が現れそうな場所に自然と足を運んでいた。
プロジェクトの打ち合わせの日には、『彼に会える!』と心が高鳴り、浮かれていた。
メイクにも気合いが入る。
何を着て行こう…。
そんな事を考えている事に気が付いた時には、もう「憧れ」ではなくなっていたのかもしれない。
気が付くと彼の姿を目で追っている自分がいた。
一年半前はその姿しか知らなかった彼。
名前も、どんな声なのかさえ知らなかった彼。
私は自分に問いかけた。
『憧れだよね?』
優しいその瞳と人当たり良く発せられるその言葉。
私が初めて見たあの日に感じた通り、彼は周りから慕われる存在だった。
まだ言葉を交した事もない。
ただ、話してみたい。
そんな気持ちが大きくなっていた。
『話題も無いし…。』
私は、なかなか話せるチャンスを掴めずにいた。
週に何度も顔を合わせる事があっても、話しかける言葉が見つからない。
「おはようございます。」
「おつかれさまです。」
こんな決まった言葉を繰り返す日々が続いた。
彼を見掛ければその日は一日中幸せな気分だった。
見掛けない日は、彼が現れそうな場所に自然と足を運んでいた。
プロジェクトの打ち合わせの日には、『彼に会える!』と心が高鳴り、浮かれていた。
メイクにも気合いが入る。
何を着て行こう…。
そんな事を考えている事に気が付いた時には、もう「憧れ」ではなくなっていたのかもしれない。