好きだから…
彼の用事は良く聞いてみると、結婚式ではなく、結婚した友達の家に遊びに行く約束だったらしい。
しかし、その友達が、急に予定が入り遊びにいけなくなったようだった。
それが分かったのはもう、こっちに着いてしまってかららしかった。
私はラッキーだと思った。金曜日、土曜日、日曜日と彼とデートできる!
嬉しくて仕方なかった。
そして、それ以来、彼とは3週間に1回のペースで会うようになった。
彼の奥さんにバレないように細心の注意を払って…。そんな関係でも、私は彼の浮気相手だと割りきっていた。いつかは終わりが来る。
そして彼の一番大切なものは家庭で、奥さんとはうまくいっていると信じて疑わなかった。
だから、私は本気になったら負けだと自分に言い聞かせていた。

しかし、状況は私が想像していたものとは全然違っていた。

< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop