袖口6つ
帰りのバスの中
いつもと変わらぬ興味ある視線

足田がここまでこだわるファッションセンスには理由があった

~着飾る服が鎧になるから。自分の存在がわかってくれる~

足田は口には出せなかった。それが本当の自分だったから…。
今、私を裸にして化粧をとって丸坊主にしたらきっといないのと同じこと。

誰も気づいてくれない
それが一番怖くて怖くてたまらなかった

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