( 新撰組 * 恋情録 )

 「 はぁ、はぁ、はぁ‥っ 」

 息を切らしながらT●UTAYAに
 駆け込むと、直ぐさま
 店員に声を掛ける。

 「 すみませんっ! 戦国BA●ARA3の
     予約をしてるんですけど‥っ 」

 「 あぁはい、少々お待ち下さい 」

 予約表を見せると店員は
 店の奥に消えた。

 ( あぁ‥愛しの政宗様に会える‥! )

 暫くして無事に商品を受け取り、
 あたしは再び駆け出した。

 ( 早くPlayした―いっ! )

 その一心で、曲がり角を勢いよく
 曲がった時―‥

 キキ――――ッ!!

 目の前に一台の車が現れた。

 スロ―モ―ションで流れる景色。
 だけど確実に車は迫っている。

 ―――避けられない‥!!

 ( あたし、死んじゃうのかな‥?
    まだ政宗様に会えてないのに‥ )

 薄れゆく意識の中、
 あたしはそんな事を考えていた。
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