守って☆タイガー
 


━数時間後…



「…んっ。ここは…どこだ?」



目をゆっくり開くとまず視界に入ったのは真っ白な天井


俺は鉛のように重たい体を起き上がらせ、辺りを見回した



…何だ、この部屋?



見慣れない部屋に戸惑いを隠せずにただ挙動不審になる俺


その時、部屋の扉が開いた



「ようやく目を覚ましたな」



扉に視線を向けると、そこにはスーツを着た若い男の人が立っている



冷めた目で俺を睨むように見る男に俺は少し身を引きながら睨み返す



「命の恩人に向かってその態度とは…呆れたものだ」


「命の恩人って言われても状況すらよくわかんねぇよ!そもそもお前は誰だ!?」



俺の態度が気にくわなかったのか、男は呆れてため息を吐いた


そんな男に俺は声を荒げながらも男は誰なのかと問いつめる



「私はこういう者だ」


「どっ、どうも…」



北野とか言う男はスーツの胸ポケットから俺に名刺を出し、俺に渡した




"倉橋グループ 総取締役秘書 北野圭吾"



……倉橋グループ!?


ってまさか、あの日本三大財閥とも呼ばれる倉橋グループか!?



倉橋グループと言えば、バカな俺でも知っている有名な財閥


金融や医療、車の製造等様々な企業を経営していて日本の三大財閥のひとつとも呼ばれている



目の前に立っている北野とかいう男はそんな有名な企業の社長秘書…



あまりにも身近に感じないような大手の会社に驚きを隠せないでいると、北野は淡々と説明をし始めた





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