ヒーロー フロム ザ アトランティス





バーナードはジャックを見くびっていた。



急流が相手だったジャックに、プールの水など屁でもなかった。



ストップウォッチは何度も何度も確認された。



時計を見るたびバーナードの顔はゆるんだ。



「ようバーニー!凄いの養子にしたな」


コーチをやっている昔の競泳仲間が言った。



「ああ、事故に遭ったときは世の中真っ暗だったが、今思えば俺の実力じゃ入賞がいいとこだった。撥ねてくれた馬車に感謝するぜ!隠遁生活のおかげで金の卵が発見できたんだからな」


バーナードはニヤリと笑った。





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