運命の恋
オニキス王国―――…
近隣の王国の中でもっとも大きな王国がオニキス王国。
ラリマー王国と同じく戦う事を嫌い、国民と国王の信頼関係は良好――――…
ラリマー王国に害のない国なら仲良くしても大丈夫よね?!
『初めまして。
オニキス王国の王子とは知らず、挨拶が遅れました。私、ローズ・クンツァイトと申します。』
ローズは先程からずっと自分を見つめてくるジェイドに笑顔で挨拶をした。
すると
「――――…あぁ、すみません。貴女があまりにも美しいのでみとれてしまいました。」
『///////!』
「こちらこそ挨拶が遅れました、ジェイド・モルダバイトです。」
よろしく――…と手を出され、ローズは自分も手を出し、軽く握手した。
『(やっぱり男性の手は大きいわ…)』
「(細くて真っ白な手だな。綺麗だ…)」