運命の恋
招待されたはいいけどガーネットは挨拶回りをしている。
知り合いがいないローズは参加者の輪に入れず、壁に寄り掛かり、入口で貰ったジュースを飲むしかない。
しばらくすると
「ローズ〜!」
少し離れた場所からガーネットが小走りしながらローズめがけて来た。
「ごめんなさい。挨拶に時間かかったゃって…」
『いいよ。主役が挨拶しないことにはね。』
するとガーネットはため息をつき
「はぁ……やっぱりローズと一緒にいるのが落ち着くわ。」
媚び売ってくる人ばっかりなんだもん――…
とガーネットは嫌そうな顔をした。