運命の恋
男性に慣れてないローズにとってジェイドはジャスパーとは違った存在だった。
ジャスパーは異性というよりは兄のような存在。
「ラリマー城に入るには中々苦労しててね…ローズさんのお父様が承認しなければ入れなくてね。特に男性は…」
ジェイドはローズに困った様な顔をして話している。
『ごめんなさい。お父様ったら―――…
なぜだか男性は城にあまりいないの。働いてる人も9割は女性だし。』
女手よりも男手の方が必要な事が多いのにね――――…
とローズは言う。
【それは国王が娘達を溺愛してるからだ―――…】
とジャスパーとジェイドは心の中で叫んだ。