運命の恋
「かまいません。これから好きになってもらえばいい事です。」
『……それに、ジェイド様はオニキス王国の第一王子…
私みたいな娘より、綺麗で可愛らしい人がいるはずです。早まらないほうがいいのでは――…?』
「―――あまり自分を無下にしたら駄目だよ。ローズさんは綺麗だ。
外見だけではなく、中身も素晴らしいとジャスパーから色々話しを聞いて分かった。」
ストレートなジェイドの言葉にローズは頬を赤く染める。
「ローズさん、もう一度言います。
僕とお付き合いしていただけませんか?」
『――――
――――――――
―――――……はい。
ですが、お父様とお母様には伝えなければなりません。ジェイド様はそれでも大丈夫ですか?』
私だけの問題ではない。
第二王女とはいえ自分の結婚は国を動かすかもしれない。
慎重にしなければならない。