運命の恋
恋人同士になった二人は
「まずは呼び名を変えよう。」
『呼び名、ですか?』
「そう。僕はローズ、ローズはジェイドと呼んで下さい。」
いくら恋人同士になったとはいえ、隣国の王子に呼び捨てなんていいのかしら?ただでさえ、人を呼び捨てにした事ないのに……
『ジェイド様が私をローズと呼ぶのはかまいません。
けど、私はジェイド様を呼び捨てにはできません。せめて【ジェイドさん】では駄目ですか?』
ローズは頭を傾げてジェイドに問い掛ける。
「////いいよ。けど、いつかはジェイドと呼んで欲しい。慣れてからでいいから。」
『ありがとうございます。私も努力しますね。』
ふんわり微笑むローズにジェイドはイチコロだ。