運命の恋
コーラル
『はい。どちら様?』
扉の奥から
「ローズ様、エンジェです。」
『どうぞ、入って。』
カチャ…
「失礼致します。ローズ様、コーラル様がお探しになっておられます。こちらに案内してもよろしいですか?」
お姉様が?
お出かけしてたはず…いつもなら夜に帰ってくるのに…
『いいですよ。丁度お姉様にお話しする事がありましたから。』
「では、お連れします。」
そう言うとエンジェは一旦部屋を出ていった。
「まさか、こんなに早く挨拶するとは。少し緊張するね。」
「へぇ、ジェイドでも緊張しるんだ。意外だな。」
「何気に失礼だぞ。」
ジェイドとジャスパーが会話している中ローズは
『(緊張してきたわ。お姉様もきっと驚くはず。イキナリ紹介して大丈夫かしら――…)』
少し混乱していた。