運命の恋
確かにお姉様の言う通り。
ジェイドさんには婚約者がいるはず。
たぶん私にも――…
「大丈夫ですよ。相手はよく知ってる相手ですし、彼女にも心に決めた相手がいます。
お互い、しばらくして両親には話すつもりでしたから、結婚はしない。と。」
なので大丈夫ですよ。とジェイドさんは私に微笑む。
「ふぅん。
お父様が許すかは分からないわよ。話すだけ話してみれば。」
面白くさそうにコーラルは口を開く。
『お姉様は許してくれますか?私とジェイドさんがお付き合いする事。』
「――――…
ローズが幸せになるならね。私は何も言わないわ。
寂しいけど。」
『ありがとう。お姉様…』