運命の恋
「お兄様!そちらの方が?」
ガーネットには兄ではなく、兄の隣に立っているジェイドに目線を奪われていた。
「ガーネット、彼が前に話したジェイド・モルダバイト。オニキス王国の王子様。
で、これが妹のガーネット。」
バンッ!
「お兄様!これ、なんて失礼よ。
ジェイド様、初めまして。ジャスパーの妹、ガーネットと申します。お会いできて嬉しいわ。」
するとジェイドは満面の笑みで
「ガーネットさんお誕生日おめでとうございます。こちらこそお会いできて嬉しいです。ジェイド・モルダバイトです。ジェイドと呼んで下さい。」
「あら、ありがとうございます。私の事もガーネットと呼んで下さい、ジェイド。」
するとジャスパーが
「ガーネット。せめて、さんと付けなさい。父さんがうるさいぞ。」
「ジャスパーいいんだよ。ジェイドで構わないよ、ガーネット。」
笑いあう二人に挟まれジャスパーはまた苦笑いした。