運命の恋
しばらく三人で談笑していると
「あっ!ローズを待たせてるんだったわ!お兄様、ジェイド失礼してもいいかしら?」
「あぁ、構わないよ。ローズは人見知りだからね。多分一人で待ってるだろうから。」
「ありがとう。また後で〜。」
そう言うとガーネットは手を振りながら小走りで走っていった。
「ふぅ。まったく18歳になったのに落ち着きが足りたいな。」
「元気でいいじゃないか。
それよりローズ…とは?」
「ん?あぁ、ローズはガーネットの親友さ。それと、ラリマー王国の第二王女……だよ。」
「へぇ――…会ってみたいね。ローズさんに。」
ジェイドの爽やかな笑顔とは反対にジャスパーは困ったような顔で
「ローズに遊びで近づいたら駄目だよ。ジェイドが今まで遊んでた子達とは違うんだから。」
そう言いながらジャスパーたはジェイドと共にガーネットが消えた方へと歩いていった。