real love 今。



「美加ぁ?帰るよー?」


いつの間にかチャリに跨る日菜はあたしを急かした。



「…和ーっ!!」



「おぉー?」



同じクラスの、翔大の親友。

ついでに日菜を好きな和を大声で呼んだ。


「あたし鍵落としたみたいだからぁー!

日菜送ってってー!?」


「あ゛ぁ?!…おぉ?」

びっくりしながらも了承してくれた和。

日菜は何かを感じとったようで、あたしに一瞬だけ目配せをして


『ちゃんと送ってよねー?』

って和の背中を叩いてた。



.
< 33 / 38 >

この作品をシェア

pagetop