real love 今。
あたしのチャリにまたがって、
『早く乗れ』
って急かす翔大。
そんなことゆわれても〜〜!
でも、このままじゃ翔大も帰れないし。
覚悟を決めて、翔大の後ろに跨った。
「…重いよ?」
「いや乗ってる感じしねー」
なんて冗談をかます翔大の背中を叩いた。
「てか、ちゃんとつかまって?
落ちたらおいてっからな♪」
遠慮がちに肩を掴むあたしにそう言って振り向き、意地悪にスピードを上げた。
「わーかったって〜〜!」
そっと腰に手を回す。
広くて筋肉質な背中に、きゅんとしたりして。
「それでおっけ」
って少し笑った顔を、あたしは見逃さなかった。
ただの街のネオンが、いつもよりきらきら輝いて見えた。
_