real love 今。





「あゆ…好きだわ」



って、耳元で囁いて
ふっと笑う。


そんな優しい顔するから……



も、激きゅん。
可愛すぎるよ!



「あたしも…大好き」




そう照れながらも返すと、抱きしめる力を強めた。



冬の公園で、何やってんだって感じだけど。




今は、この時間が幸せで仕方なかった。




「あっ、あたしそろそろ帰るね?」



時計はもう9時を指すところで。


さすがにコンビニにしては長すぎるし。




「おぅ、送るわ」



「ん、ありがと」




いつものように、
ちゃりに跨る陵の後ろに乗ろうとした。



ら、ぐいっと腕を引っ張られる。




か、顔…近いって!



「ちゅーしてねえ」



拗ねた声に愛しさを感じて、



「……ばか」





少し背伸びしてキスをした。






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