天国からのメール
「まぁどうでもいいじゃねぇか、コメントなんて」


聡が言う。


「それより、そろそろホテル行かない?僕、疲れたよ」


慎一が言う。


「休みたいだけだろーが、お前!」


竜太が眉間にシワを寄せて言う。


「いいじゃねぇか、そろそろ行こうぜ」


和樹の言葉で、四人は宿泊先のホテルに向かって歩きだす。


向かう最中、部屋割りを決めることにした。


「僕、竜太と同じ部屋だけは嫌だからね」


「俺も」


「俺だって」


と、頑なに竜太を拒む三人。


「ちょっ……待てよ、お前ら。なんでそんなに嫌がるんだよ!」


「だって竜太、いびきうるさいじゃん」


「そうだよ」


「そうだ」


「待て、待て、待て、待て。俺、いびきなんかかかねぇじゃん!」


「……」


しらっとする三人。


「なぁー慎一ちゃん、俺と一緒の部屋は楽しいぜー?」


ネコ撫で声で言う竜太。


「遠慮するよ」


「バカ!デブ!こっちこそお断りだよ!」


断られた途端、急に豹変する竜太。


「なぁー和樹ちゃんは、わかってくれるよねー?」


またもやネコ撫で声の竜太。


「気持ち悪ぃんだよ。嫌なこった」
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