天国からのメール
「……わしもそう思ったよ。だから昔、テレビに出たんじゃよ。絶対当たる神の預言者としてな。そこで、1999年12月31日、関西空港から羽田空港行きの1341便の飛行機が、テロリストによって爆破されると予言したんだよ。じゃが……飛行機は、落ちなかった」
「ふーん。じゃあ、あんたの予言は絶対当たるわけじゃないってことか」
「いや、絶対だよ」
「え?でも、飛行機は落ちなかったんだろ?」
「その飛行機には、ある国会議員が乗る予定だったんだよ。テロリストは、その国会議員に恨みを持った奴ら。国会議員は……わしの出てるテレビ番組をたまたま見てたんだ。予言が本当なら、飛行機は落ちる。だからその国会議員は、万一の為だと飛行機をキャンセルしたんだよ」
「え……」
「当然、テロリストはテロをする必要が無くなる……それで見事、わしの予言は失敗。誰からも相手にされんくなった」
過去を思い出しながら、老婆は悔やんで言った。
「……そっか。あんたも、大変だったんだな」
と言いつつも、聡はあまり信じていない。
「でも……たとえ仕事でも、お前さんには悪いことをしたな……すまんかった」
「だから、もういいって。そのかわり、そんなに当たるなら、また占ってくれよ」
あまりに気を遣う老婆に、聡は笑顔を見せて言った。
「それは、できないんだよ……」
「何でだよ?」
疑問に思い、聡が聞く。
「ふーん。じゃあ、あんたの予言は絶対当たるわけじゃないってことか」
「いや、絶対だよ」
「え?でも、飛行機は落ちなかったんだろ?」
「その飛行機には、ある国会議員が乗る予定だったんだよ。テロリストは、その国会議員に恨みを持った奴ら。国会議員は……わしの出てるテレビ番組をたまたま見てたんだ。予言が本当なら、飛行機は落ちる。だからその国会議員は、万一の為だと飛行機をキャンセルしたんだよ」
「え……」
「当然、テロリストはテロをする必要が無くなる……それで見事、わしの予言は失敗。誰からも相手にされんくなった」
過去を思い出しながら、老婆は悔やんで言った。
「……そっか。あんたも、大変だったんだな」
と言いつつも、聡はあまり信じていない。
「でも……たとえ仕事でも、お前さんには悪いことをしたな……すまんかった」
「だから、もういいって。そのかわり、そんなに当たるなら、また占ってくれよ」
あまりに気を遣う老婆に、聡は笑顔を見せて言った。
「それは、できないんだよ……」
「何でだよ?」
疑問に思い、聡が聞く。