天国からのメール
「え……何だよ……これ……」


聡はドキドキする心臓を押さえながら本文を見た。


「え……」


聡の心臓が破裂しそうなくらい、ドクンと音を立てた。


『聡へ
聡、元気だった?綾だよ。覚えてる?私が死んで、もう二年だね。……あ、突然のメールでゴメンね。びっくりさせちゃった?実は、メールだけできることになったんだ。……でも、期間があるの。全国大会の日までしか、メールできないんだ……だからそれまで、楽しくメールしよ?私、聡を応援したいの。』


メールを読み終えると同時に、怒りがこみ上げてきた。


「何だよ……誰だよ……こんないたずらする奴は……」


綾は、死んでいるんだ。


メールなんか出来るはずがない。


聡は、とりあえずメールを返信した。


『誰だよ?こんな悪質ないたずらする奴は。綾をいたずらの道具に使ったら許さねぇぞ?』


すると、一分もしないうちにメールが返ってきた。


『綾だよ。忘れたの?』


メールを見た瞬間、聡の怒りは頂点に達した。


『誰だって聞いてんだよ!名乗れ!ぶっ飛ばしてやる!』
< 20 / 125 >

この作品をシェア

pagetop