天国からのメール
気にするなと言われてもどうしても気になってしまう聡は、乱暴に携帯電話を手に取りメールを開いた。


そこには、驚く内容が書かれていた。


『竜太君もひどいね。私、本当に綾だよ。信じて……』


「……は?」


……なぜ、わかる。今、竜太と電話したことが……


全身に寒気が走る。


「何だよ、これ!何なんだよ!」


聡は思わず叫んだ。……と同時に、ふと気づいた。


「わかったぞ……」


そう呟き、急いで竜太に電話を掛けた。


「もしもし?どうしたんだよ?」


竜太が電話越しに聞く。


「竜太……お前、どういうつもりだよ……」


聡が震えた声で言う。


「は?何がだよ?」


「とぼけんな!こんないたずらして何になるんだよ!」


拳を振り下ろしながら思わず叫ぶ聡。


「何なんだよ、一体!話が見えねぇよ!」


受話器越しに竜太の怒鳴り声が響く。


「お前だろ、お前が綾のふりしてメールしてきたんだろうが!許さねぇぞ!」


「何でそうなるんだよ……さっきの言葉、そのまま返す。俺がそんなことして、何になるんだよ!」


「知らねぇよ!何でこんなことするんだよ!」
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