天国からのメール
「俺だって、必死に練習してるんだよ!好きで下手なんじゃねぇよ!」
「その程度で必死とか言ってんじゃねぇよ!」
「何だと!」
「やめろよ、お前ら!」
竜太が叫ぶ。その言葉で、聡と和樹は竜太の方を見る。
「……和樹のギターは、今に始まったことじゃねぇだろ。今は、急にリズムが悪くなったお前の話してんだろ」
竜太は冷静に、聡を真っ直ぐ見て言った。
「ちっ……」
聡は舌打ちすると和樹の手を払い除け、和樹を睨むとドカッと椅子に座った。
「とにかく、まだ練習時間はあるわけだし……もう一回スタジオ戻って、やってみようよ」
慎一のその言葉で、再びスタジオに戻る。
各自それぞれのパートに就き、セッティングを始めた。
セッティング中は一言も会話が無かった。
「じゃあいくぞ。お前ら、ちゃんとリズム聞いてろよ」
聡はそう言うと、スティックカウントを取り、曲をスタートさせた。
その時、感じた。自分でもわかる違和感。
さっきはメールで頭がいっぱいで気づかなかったが、演奏、パフォーマンス、グルーヴ……どれをとってもまとまっていない。
原因は明らか。聡のリズムがいつもと違う。
「……みろ。お前にもわかっただろ」
和樹が聡に言う。
「当たり前だ、さっきあんなこと言われてんのにいつもの調子で叩けるわけねぇだろ!」
聡の苦しい弁解。
「その程度で必死とか言ってんじゃねぇよ!」
「何だと!」
「やめろよ、お前ら!」
竜太が叫ぶ。その言葉で、聡と和樹は竜太の方を見る。
「……和樹のギターは、今に始まったことじゃねぇだろ。今は、急にリズムが悪くなったお前の話してんだろ」
竜太は冷静に、聡を真っ直ぐ見て言った。
「ちっ……」
聡は舌打ちすると和樹の手を払い除け、和樹を睨むとドカッと椅子に座った。
「とにかく、まだ練習時間はあるわけだし……もう一回スタジオ戻って、やってみようよ」
慎一のその言葉で、再びスタジオに戻る。
各自それぞれのパートに就き、セッティングを始めた。
セッティング中は一言も会話が無かった。
「じゃあいくぞ。お前ら、ちゃんとリズム聞いてろよ」
聡はそう言うと、スティックカウントを取り、曲をスタートさせた。
その時、感じた。自分でもわかる違和感。
さっきはメールで頭がいっぱいで気づかなかったが、演奏、パフォーマンス、グルーヴ……どれをとってもまとまっていない。
原因は明らか。聡のリズムがいつもと違う。
「……みろ。お前にもわかっただろ」
和樹が聡に言う。
「当たり前だ、さっきあんなこと言われてんのにいつもの調子で叩けるわけねぇだろ!」
聡の苦しい弁解。