天国からのメール
「今日、来るかわかんねぇだろ」


「なんで?」


聡のセリフに、またもや不思議な疑問を返す和樹。


「だってお前、慎一は」


「聡!」


聡の言葉を掻き消すように、竜太が割って入る。


「和樹ぃ、今日あいつちょっと風邪ぎみでなー、来れるかわかんねぇんだよ」


その言葉に驚き、竜太を見つめる聡。


「竜太……なんだよ、それ?」


「あ?」


何かおかしいことでも?と言った表情の竜太。


「和樹、お前慎一から何も聞いてないのか?」


聡が驚いた様子で言う。


「何をだよ?」


聞き返す和樹。


「聡、ちょっといいか?」


そこにまたもや竜太が割って入り、聡の腕を引きスタジオの外へ出ようとする。


「なんだよ、竜太」


「いいから、いいから」


ニコニコ顔の竜太は無理やり聡を連れてスタジオの外へ行った。


ドアを閉めると、竜太の表情は激変した。


「バカヤロー!慎一に、和樹には言うなって言われてんだろ!」


急に怒鳴る竜太。


「なんだよそれ?俺そんなこと言われてねぇぞ!」


わけがわからず、言い返す聡。


「和樹には言えねぇらしいんだよ」
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