天国からのメール
「ふーん……」


「竜太、どう思う?」


少し考える竜太。


「でも、ちょっと矛盾があるよな、それじゃ」


「どういうことだよ?」


「親が反対してって言ったけど、じゃあなんで親は今回の大会出場を許したんだよ?関東大会までは普通にいけてたじゃねぇか」


「それは……」


「ここに来て、急にじゃねぇか」


「全国大会に行けると思ってなかったんじゃねぇか?だから慌てて、今になって」


「そんなことするくらいなら、もっと早くにやめさせてるだろ」


「あ……」


「だいたい、親は俺らの実力を知ってるだろ。優勝する可能性だって、充分にある」


「……」


「今まではバンドすることをオーケーしてた。でも、ここにきて急にやめさせないといけないことが起こった。それは、親も慎一も仕方が無かった。せっかくここまできたのにってストレスから、部屋を荒らす行為が生まれた。そう考えると、つじつまが合わないか?」


「そうだな……」


「スーツってことは、仕事関係ってことか……?」


「わかんねぇ……」
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