天国からのメール
「でも……理由がわかったところで、俺たちがなんとかできるのか?」


「できるのか?じゃねぇ。やるんだよ」


「……そうだな。ありがとうな、聡」


「絶対、全国大会行くからな、四人で」


「おう」


「とりあえず明日、またスタジオでな」


そう言って、聡は電話を切った。


とは言ったものの、これからどうするか……


家に着いた頃、時刻は十一時を回っていた。


部屋に入った聡は布団に転がり、綾にメールを送った。


『明日、もう一度慎一に会いに行くよ。』


『私は応援しかできないけど……頑張ってね、聡。こんな終わりなんて……そんな結末見たくない。』


『心配しないで。今、綾が考えてる結末なんて、起こらないよ。』


『聡……急にたくましくなった。素敵。』


少し微笑んだ聡は、そのまま眠りについた。
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