好きです、先輩。
あたしは、無意識に、唇に触れる。
…ずいぶん生々しい夢だった。
「星宮さん?」
「ん……え?あ、はい?」
「いや、ぼーっとしてたから…」
「そうですか?ごめんなさい…」
そんなやり取りをしていると、
あたしの家の前についた。
「あ、あたしの家、ここなんで…。」
「そっか。また一緒に帰ろうな。
んじゃ、明日。」
手を振って歩いていく先輩。
"また一緒に帰ろうな。"
…帰ってくれるのかな…。
家に入ると、ママに「遅いっ!」
って怒鳴られてしまいました。
まぁ、無理もないか…。
もう9時30分だし。