好きです、先輩。
先輩は、あたしを優しく抱きしめて、頭をなでてくれた。
「そっか。」
「んぐっ…ふぇ…」
声を殺した。
だって、今声出したら、絶対うるさいもん。
――――――……
あたしが落ち着くまで、先輩は、一緒にいてくれた。
「帰る?」
「…はい。あ…でも。本…。」
「あ、それなら、俺が星宮を起こしてる時に、先生が持って行ったよ。」
…ん?
星宮?
いつも。「星宮さん」って…。
まぁ、いっか。