好きです、先輩。



「もぎゅもぎゅ…んぅ、うまいっ」


なんて誰もいない屋上で

卵焼きをたべながら言ってみる。



しばらくして、お弁当を食べ終える。

だけど、先輩は来なかった。



なんで来ないんだろう。


そう思い、立ち上がり、フェンスをつかむ。



澄みきった青空。

ピンク色の桜。

心地良い風。



ここが大好き。

屋上が、大好き。




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