弱気な僕と死神娘
「あ……キス…してた…」
「だあああぁぁっ!!くだらないこと思い出さなくていいから!」
今度は死神の顔が完全に火照った。
「なんで…えっと…キスしたの…?」
僕には何がなんやらわからなかった。
「仕方ないじゃない……。天国…行きたいって言ってたでしょ…」
美少女のキスで昇天しろということなのだろうか。
僕にはまだ意図がわからない。
「キス…気持ちよかったけど…そういうこと?」
「はぁ!?」
死神は顔を赤くしながらも、ひどく呆れた目で僕を見た。