弱気な僕と死神娘
(死ぬのか、僕…!?)
死神の鎌が胸を突いたのだ。
死なない訳がないと思った。
(ああ、思えばむなしい人生だったな…女の子と付き合ったりも出来なかったし…少し気になる子もいたんだけどな…中学の時のあの子、俺のこと好きだったのかもな…てこれはもしや走馬灯では?)
ますます死を覚悟した僕に、彼女が近づいてくる。
(ああ…そうか。ここでもう完全に止めをさされて終わりか…。結局死神に出会った時点で、殺されるしかなかったのかもな…。)
しかし、彼女は鎌を持ち上げ横に置いた。