シャッター
シャッター
光希にとって認めたくないことだったが、どうやら朝飛にときめいてしまっているらしい
会うたびに鼓動が早まってもう認めずにはいられなかった
そんな光希に朝飛はまったく気づかず、いつもヘラッとした笑顔を見せる
なんだか悔しかった
朝飛は始めだけじゃなく、ちょくちょく学校を休んだ
休みの日も会っている仲なのにはっきりとした理由もわからない
光希は日に日にもどかしい気持ちになった
「ねぇ、若松、なにこのでかいカメラー」
ある日、教室で朝飛と仲良くしている女子がそう言ったのが聞こえて光希はドキッとした
他の子と話していながら、自然にそっちに耳が傾く
「勝手に鞄開けんなや。俺のカメラやし」
「えー、意外!写真とか撮るんだぁ」
1人がそう言うと周りがはしゃぎだした
「ねぇねぇ、撮ってよぉ」
光希は朝飛がどうするだろうと、さらに耳を傾ける
しかし朝飛はいたって普通に返事をした
「ええよ」
光希はその瞬間、何かに鈍器で殴れたかのような感覚にとらわれた
それからシャッターを切る音が後ろで響いていた
初めに言ってたことを思い出す
『あんたじゃなきゃあかんねん』
光希の胸がズキズキと傷んだ
会うたびに鼓動が早まってもう認めずにはいられなかった
そんな光希に朝飛はまったく気づかず、いつもヘラッとした笑顔を見せる
なんだか悔しかった
朝飛は始めだけじゃなく、ちょくちょく学校を休んだ
休みの日も会っている仲なのにはっきりとした理由もわからない
光希は日に日にもどかしい気持ちになった
「ねぇ、若松、なにこのでかいカメラー」
ある日、教室で朝飛と仲良くしている女子がそう言ったのが聞こえて光希はドキッとした
他の子と話していながら、自然にそっちに耳が傾く
「勝手に鞄開けんなや。俺のカメラやし」
「えー、意外!写真とか撮るんだぁ」
1人がそう言うと周りがはしゃぎだした
「ねぇねぇ、撮ってよぉ」
光希は朝飛がどうするだろうと、さらに耳を傾ける
しかし朝飛はいたって普通に返事をした
「ええよ」
光希はその瞬間、何かに鈍器で殴れたかのような感覚にとらわれた
それからシャッターを切る音が後ろで響いていた
初めに言ってたことを思い出す
『あんたじゃなきゃあかんねん』
光希の胸がズキズキと傷んだ