未タイトル



「じゃあ、また遊ぼうな〜」


健二が手を振り エリが絶対だよっ
と手を振り返す。



散々マックに居座り
外はもう日が傾いていた。

あの後私は結局 携帯をいじったり外を見たり
皆の中には入っていかなかったけど

代わりにエリが何だかんだと私の事を話していた。



“沙斗梨は可愛いし、すごくいい子なんだあ〜”



…よくそんな口からでまかせ言えるな…


可愛いだなんて 思ってもないくせに。

心の中でそんな事を思いながら、私は愛想笑いをしていた。






「涼くん、いいなあ」



男の子達が見えなくなってからエリがぽつりと発する


それを訊いた彩香は え? と目を丸くしていた。



「私 涼くんみたいなジャニーズ顔好きなんだぁ」



ああ


顔か…


そういえばエリって男は顔重視だったな





「ねえ、今度は皆でどこか遊びに行こうよ ね?彩香 健二くんにそう言っておいて」


「え…あ…う、うん…」



明らかに嫌そうな彩香。


何でだろう?


もしかして彩香も
涼って人の事がお気に入りだったのかな



まあ


私には関係ないや。



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