未タイトル



「まあ、入って」



「……お邪魔します…」



山岡に促され 玄関を通される。


三階建ての広い家


三階までの階段を上がると 右側が山岡の部屋だった。



十畳はある 広い部屋は
物で溢れていた。

脱ぎっぱなしの服や 食べかけのお菓子

至る所に積み重ねられた雑誌…。



高1男子の部屋って
皆こうなんだろうか





「まあ座って」


ベッドに腰を下ろした山岡は 来いとばかりに
自分の右隣をぽんぽん叩いた。



…嘘でしょ…いきなり…?




家に呼ばれたから そういう事になるとは予想していたが
私はそうなる前に 帰ってしまおうと思っていた。


どうせ最初は
お茶だの映画だの だらだらすると思っていたから。

いくら女好きでも
部屋に入って即効 なんて考えてなかった。



……どうしよう…



絶対いやだ!!





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