未タイトル


「すいません〜」


飼い主のおじさんが 困ったふうに笑いながら走って来た


「全然いいっすよ」


大地くんは人懐っこい笑顔でおじさんに応える



「ほらジョン、もう行くぞー」


おじさんは頭を下げてから犬を連れて歩いて行った。




「ゴールデン、可愛いかったな」


名残惜しそうにゴールデンレトリバーの後ろ姿を見送る大地くん



「犬、好きなの?」


「犬でも何でも、動物は好きだな」



ふーん…


ヤンキーみたいなのに

なんか意外



「沙斗梨ちゃんは?」





名前覚えてくれてたんだ


なんかちょっと嬉しい…。




「私も動物好きだよ。ヤギ以外」


「ヤギ?何で?」


「小さい時、動物園で追いかけられたから」


「…ヤギに?」


「うん ヤギに」



そう言うと 大地くんは
あははは と笑った。



< 20 / 20 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

夏色のキミ〜sea side
夏碧/著

総文字数/107,272

恋愛(その他)201ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop