未タイトル





「…おかえり」



「……」





リビングから聞こえる声を無視して 階段を上がる。


部屋の扉を開け ベッドにダイブ


私が唯一
心を休められる場所。





「……疲れた…」



ただの女子高生が なんでこんなに疲れるんだろう


仕事ばっかりしてるOLじゃあるまいし。


普通女子高生って言ったら もっと楽しい生活を送ってるんじゃないの?


たまには放課後マックに行って恋の話なんかして

皆でわいわいして…





今年の春までは そんな事を夢見てた。


なのに私何でこんな事になったんだろう…


何でエリなんかと仲良くしたんだろう



高校なんか 入らなきゃ良かった。



こんなとこ行くくらいなら 働いてたほうがまだましだったに違いない。





「…頭…痛い…」



明日もエリと顔を合わすのかと思うと、げんなりする。



早く



早くクラスがえしたい。



エリから


離れたい……。





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